アルプスは湖だらけ/スイス編
みなさん、スイスの湖といえば『レマン湖』だと思っていらっしゃるでしょうね。
それだけではありません。
『ヌーシャテル湖』という湖があります。
フランス・アルプスの風光明媚な避暑地アヌシーにある「アヌシー湖」に次いで、ヨーロッパで2番目に透明度が高いことで名高い湖です。
フランス、イタリア、スイスのアルプスの湖群のなかで、周囲に余り高い山が囲んでいない、以外と平らな土地にある湖という感じです。
(ヌーシャテル湖)
その湖えの北岸の町『ヌーシャテル』から16kmほど北東に行くと『ル・ランドロン』という小さな村があります。
中世当時の村のフォルムを、ほぼ忠実に保って今日に至っています。
(20世紀初頭の村の航空写真)
細長い「楕円形」の構造は、かって周囲が城壁であったことが想像できます。
両側に残っている昔の城門をくぐると、上の写真と同じフォルムであることがわかるように、並んでいる建物は緩やかな弧を描いています。
(城壁の内側に作られていた家並み)
(城門の一つ)
(城門のもう一つを村の内側から見る)
細長い楕円形の旧村落の中心線に沿って並木が作られて木陰を提供し、お約束の「泉」があります。
これまた「ゲルマン」の町のお約束で、泉の装飾コロンの上には、この村の領主とおぼしき騎士像が。
(村の泉と騎士の像)
左右のいえいえの一階部分には、アンティークのお店が数件と、2件ほどの小さなカフェ・レストランがあるだけ。
時計が止まったまま、数百年の時が過ぎていったような村で、夏の間恋シースンにもそれ程の観光客も訪れません。
静かに時の流れを味わって、自分の鼓動が聞こえるような、静かなひと時を過ごせます。
(城門をくぐって、外から村を振り返る)
すぐ近くには幹線道路があるにもかかわらず、周囲は畑で村の外観はこれはこれで「中世風」なのですが、それにしては少し「新しい」感じも受けます。
(ル・ランドロン村の外観)
ヌーシャテル湖の周囲は平らだとうはいっても、そこはそれスイスですから多少の起伏はあり、その斜面には『ヌーシャテル』という名前の白ワインを作る畑が、美しい傾斜を形作っており、湖面も遠望できます。
(斜面のワイン畑とヌーシャテル湖)
次回には、(気が向いたら)この湖の湖面に浮かぶホテルを、ご紹介しようかな。。。
ではまた。